2019年11月22日

萩尾望都【ポーの一族〜ユニコーン〜】

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 アランをうしなった後のエドガーと、アランを取り戻す方法を知っているというバリー。
 そして、一族の根源の話が語られる。

 根底にあるのは、アランの無垢(イノセント)なのだろう。
 エドガーもバリーも、アランにそれを求め、そしてそれが自分の中にあることを望む。
 
 いや、二人とも、大事なものを失い、その代わりとしてのアランなのか。

 ともあれ、根源は太古にあり、壮大な物語になりそうなんだけど、そうなっていった時、エドガーは主人公であり続けることができるのか?
 むしろ、それが心配。
 
 昔の恋人(ヴァンパイア)と再会する話が地味に好き。
 同じ時間を刻めないことは、どうしようもなく切ない。


 やっぱり、読んでよかった。
 うん。
 ポーの新作が読めて、本当に、本当によかった。




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萩尾望都【ポーの一族〜春の夢〜】

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 40年ぶりのポーの一族の新刊。

 もーさまは、絵柄が色々と変わっている。
 エディスの時で、正直ちょっとなってなっていた。なので、まぁ自分の幻想をぶち壊すこともあるまいと、傍観をきめこんでいたのだが…。

 
 もーさまが生きてるこの時代に生まれてよかったよ。
 ポーの新作読めて、本当によかったよお。

 やっぱり、もーさまは偉大なのである。

 第二次世界大戦中のイギリスの島で、エドガーとアランは、ドイツから来た姉弟と出会う。
 
 エドガーたちも、ただ二人だけで生きているわけではない。
 ヴァンパイアのコニュミティが存在し、その中で利用したりされたりしている。
 なんというか、年を経たからこそ、人は一人では生きていけないということが、その意味がわかる。
 そういうことが、強くでていると思う。
 と、同時に哀れも感じる。
 過去作品では、それこそ幻想の中でだけ生きていたエドガーたちが、そこのままにはいられないこと、時代が幻想をそのままにはさせてくれていないことを実感するのである。
 
 ビアンカのような少女を描かせたら、本当に上手いなと思います。
 下着のシーンで赤面するところとか、暴力と恐怖で落ちていく表情とか、胸が痛かった。

 …昔は、いらっとしたアランの我儘っぷりが、今じゃむしろ安堵の対象であるって、自分が年食ったのを実感したよぉ。





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キャロル・オコンネル【ゴーストライター】

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 マロリーシリーズ。

 上演中の芝居の脚本家が、上演中に殺される。その芝居は、ゴーストライターなる人物に勝手に脚本が書き換えられているといういわくつきのものだった。

 役者は変人が多い。
 が、それらを凌駕するマロリーなのである。
 とはいえ、ちょっとまっとうに感じるのは、周りが変人ばかりなのか、それとも前作で自らのルーツがわかったからか、と、なんだか感慨深いのである。
 
 氷の女王みたいな彼女だけど、誰もが心の奥底に小さな子供がいて、それは良心という形で表出するなんていう性善説を信じたくなったりするのである。
 つか、養父養母に大事に育てられたということは、本当に大きなことなのだ。

 物語は、過去に起こった一家惨殺事件と重なっていき…。
 
 場面が文字通り目まぐるしく変わっていき、面白かったのだけど、最後の最後にやられました。
 つか、読み終わったら、もう最後のところしかないよww

 うん。

 なんというか、バッハのフーガの終わりを聞いている、聞いていた、そんな感じ。




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2019年10月31日

小野不由美【白銀の墟 玄の月 第ニ巻 十二国記】

白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)
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 泰麒が王宮に戻る。
 
 そこで、さらに混乱を極めている実情を目の当たりにするのである。
 阿選の目的ってこれから出てくるだろうけど、悪い予感しかしない。

 泰麒と分かれ驍宗を探す李斎。

 三権分立っていうけど、その三権がきちんと行われていなければ、国として成り立たないということを、ひたすら訴えてくる。十二国記の中で、色々な国の話があったけど、ここまで機能不全になっている話はなかったと思う。というか、混乱や暴動には誰かの思惑や意思が反映されていた。が、ここにはそれがない。ただ、機能不全になっているだけだ。
 
 ええい、
 さっさと、次の巻を!!
 
 となっているのである。
 
 泰麒も何思ってるのか、わからなくなってきたしねえ。
 そもそも、彼の空白の時間は、彼の中でどう処理されているのだろう?
 帰ってきた、で、こっちの世界のことを思い出した。が、向こうの世界であったことを忘れたわけじゃないだろう。「魔性の子」で語られていた彼の日常は、彼の精神を相当けずっているはずだ。
 そんな泰麒なので、ようするに、信用がないのだ。
 無条件に彼を信じることができない状況で、この行動。
 物語としては、上手い。上手すぎる。
 が、その分、なんとかしてくれって思う。

 そして…。
 いやあ、それはないでしょ。
 そんな、ばかな。
 
 と、愕然としているので、早く次巻をよませてください<切望






posted by mayumixxx at 10:43| Comment(0) | ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小野不由美【白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記】

白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)
小野 不由美 新潮社 (2019-10-12)売り上げランキング: 4


 十二国記の新刊。

 ついに、泰麒が!!!

 って、前の話を結構忘れていて、ちょっと焦る。
 これから読む方は、復習されてから読むことをおすすめしますm(__)m

 泰は、貧困と混乱の中にある。
 泰麒を傷つけ、王を排した、阿選は国を統治しようとしていない。

 この訳の分からないさまが、延々と語られる。
 頼りは、泰麒の「王は生きている」という言葉だけなのだけど、角を切られた泰麒は王の居場所を探すことができない。というのが、とにかく歯がゆい。

 ついでに、泰麒は使役するものたちもなくしているので、無力極まりない。
 
 王を見つけて決着という塩梅にいきそうになくて、切ない。





 …イラストは…。
 入り口がアニメだったので、イメージが違っていてちょっとつらい。
 うーーん。






posted by mayumixxx at 10:27| Comment(0) | ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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